● 二木屋の味
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日本料理とは劇場だと思います。季節や行事に合わせ、室礼も、料理も、器も変えていく総合芸術です。 その座付作家が亭主、板前が演出家。役者はもちろん料理です。 さらに言えば盛付けは化粧で、器が衣装で、室礼が大道具。次へと進む会席は、劇で言えば、何場・何景というような物語です。
膳という舞台の上で、素材の個性をどう引き出し、次の幕へどうつなげるか。高い会席ならば実はそれほどむずかしくはありません。 それをご会席で\6,300円からという限られた予算で、いかに成し得るか。これが私共の仕事です。
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● 二木屋のお肉
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日本料理に相性の良いステーキを探し、日本の名だたる牛肉を食べました。そして見つけたのがこのお肉です。 甘く柔らかいステーキが、ご会席の最後を飾ります。このお肉との出会いは、生産者・野崎喜久雄さんとの出会いでした。 通常のブランド牛は、松坂牛・米沢牛など、地域で認定を受けますが、実は野崎さんだけが日本で一番最初に個人名「のざき牛」を冠する許可を得た方です。 野崎さん個人がつくるお肉だから、すべて責任を持ち牛を育てられます。おいしいことはもちろんですが、安心な牛づくりの姿勢と物語がここにはあります。
美味しいお肉は、育て方が3割、血統が7割なんだそうです。親もそのまた親も、良質な植物性の飼料だけを使って何十代もかけて育成された日本最高峰の黒毛和牛が二木屋のステーキになります。 「のざき牛」ステーキは\13,650のご会席からお出しし、他の会席は野崎さんが吟味した「鹿児島牛」を使用しています。よいお肉は何も飾りません。 塩コショウも、油もニンニクもバターも全ての調味料を使わず、スッピンの素焼きで勝負しています。
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● 二木屋の生麦酒
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備前焼で呑む生ビールは美味しい。美味しさの秘訣は、素焼きの焼き締めにあります。無釉の焼膚にビールが入りこみ、高密度でクリーミーな泡をつくります。しかも土物は保冷効果も抜群。さらに遠赤外線効果からもビールが美味しくなると言われています。ここまでが科学的根拠です。さらに美味しさを増すのは芸術的理由から。
備前焼の景色を楽しみ、手の感触を楽しみ、口当たりを楽しむ。このこっくりとあたたかい造形の麦酒杯が美味しさを高めます。
作家は備前の清水政幸さん。伝統的な形や素朴な土味で人気の高い作家です。登り窯より、もうひとつ手間のかかる穴窯で、明るい色の備前焼を二木屋のために焼いてくれています。
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● 二木屋のご飯
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戦後の農家で一大旋風を起こした国際籾殻竈(もみがらかまど)。戦後の物がなかった時代は、全国中の農家が籾殻竈を使いました。しかし農家の生活から土間がなくなるのに合わせて、今では一部で使われているだけになっています。 二木屋では、この懐かしい本物の味を今でも貫いています。ご飯のお味はいかがでしたか。これが昔の「ご飯文化」のお味です。そしてこの竈を考案したのが当家の主、小林英三です。この発明の功績で、当社には昭和天皇行幸の栄を賜わりました。
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